図書館で『孤立無縁』というタイトルの詩集を借りた
なぜ借りたのかはよく分からない
孤立無縁とは大袈裟な、とも思ったが実際に読みはじめると
とたんに引き込まれた
作者は北海道在住のCoreさんという女性(?)の方
定期的に詩集を出しているような詩人ではないようだ
検索しても、Amazonの購入画面しか情報は出てこない
詩集から読み取れたところでは、作者は10代から現在にいたるまで続くさまざまな人生の苦しみ・トラウマを、少しずつ吐露することで現在を生き切ろうとしているようである
赤裸々な言葉たちが書き綴られている「こんなのただの日記じゃないか」と言うひともいるかもしれない
「ありきたりだ」と言うひともいるかもしれない
いやおれ自身がいちばんそういうことを思っているのかもしれない
じゃあ 何が詩だよ
何かしらを抱えて、それでも自分のままで生きようとする誰かが、呼吸をするように言葉を吸い、吐く
その全てをひっくるめて
詩って呼ぶんじゃないのかな
おい、もりよ。
辞書のバーターのような詩集には
もううんざりです
読んでいてふいに感極まるところもあった
二人兄妹であることや、尾崎豊に救われたというところに身近さを感じたからかもしれない
Coreさんは詩のなかで、傷を、不安をさらけ出すが、それでも
ぜったいに死ぬことはできない、と何度もくり返す
自殺未遂を起こしかけても、
ぜったいに死ぬことはできない
言い聞かせるように
その一文があることが、読み手側としても救いだった
詩集は2006年に出版されたものだが、今 どうしているんだろうか
生き抜いているのだろうか
「孤立無縁」なひとの
ほんのささいな一行が
あなたが嫌いな人種かもしれない
中途半端なテキトー男を
ほんの一瞬でも、助けました
たとえ皮肉なことでも、感謝です
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