路上のルーツ




6月になってから
憂鬱な気分がなかなか晴れなかった
湿気は嫌い

降水確率30%
バイクにまたがり アクセルをひねる
降るなら降れよ
八王子 山田駅から
1時間半かけて吉祥寺をめざす
火曜日や

22時
サンロード商店街 シュープラザ前
路上に
牧野さんはいた



あ本当に路上で売ってる!



牧野さんは自作の散文写真集を路上で売る散文写真家である
出会いは今年はじめのポエトリースラムジャパン名古屋大会
お互い東京在住にも関わらずしつこく名古屋まで遠征していた
その後色んな場所で鉢合わせ
会話をする仲になった

「まあ座りなよ」

やんわりお説教を受けつつ、
励まされつつ、
最後には牧野さんの詩を朗読させてもらっていた はじめて路上で詩を読んだ
横目の往来 誰も止まらない
終電にかなわない
それでもまだおれはひとりじゃない
毎週 ひとり路上に立つ牧野さんの
ルーツを体感した

『朗魔2』での朗読について自分のことのように考えてくれる姿に少し笑ってしまう
色々とアドバイスはいただいたが
とにかく
牧野さんも光に賭けている
お互い連絡先も登録してない同士
会うのはどっかの路上 どっかのライブハウス、 どっかのバー
「じゃまたどこかで」
と いつもの別れ

7.17
がんばります。

オープンマイクに自ら足を運ぶのではなく、はじめて呼んでいただいた
『朗魔2』 7.17 @渋谷SMiLE

あと32日

よろしくお願いします。



もり