アフター朗魔



2016年7月17日が終わった
祭りが終わった
朗魔2が終わった
あくる日はほとんど寝ていたような
気がする 祭りが終わるのはさみしい
ふだん祭り行かんけど

夜が明ける
「自動運転モード
に 切り替わります」

朝。
職場の廊下を歩きながら
とてつもない違和感に襲われる
襲われて襲われながら
すがりつくように
タイムカードを押す

「8:10」が打刻され
出てくる
「おかえり」と「ハズレ」

そうしてまた3日間があっという間に過ぎてった


17日当日は
最初トイレのドアの前に突っ立って見ていて
心ここにあらずだった
お店の方がとにかく忙しそうで
そこばかりに気がいってしまう
接客業ばかりし過ぎた

前日 見に行ったイベント
『胎動ポエトリーラボ』で
言葉プラス音を操る出演者の方々のすさまじい威力を思い知らされ、
萎縮しかけてもいた
「音源なし」で
ただ声と身体のみの朗読で
自分がどこまでやれるのか
半信半疑すぎる・・

しかし、オープンマイクに出られた方々や出演者のみなさんのステージに徐々に不安が燃料へと変わっていく ありがたかった
とくに、前日「猫道節」でおれを打ちのめした猫道さんが 朗魔では声と身体のみの朗読でも すごいステージを見せてくださったことに
力がすごくわいた

ほんとこんな瞬間を
朗読の ろ の字も知らないやつばっかりの友達たちに見せたかったし
東京と戦ってる 妹にも見せたかった
実家の金魚にも
たぶん
太陽も写真じゃ
沈んでるのか昇ってるのか
さっぱりわからん

おれは まだかなり勢いまかせで
それを言うと 蛇口さんは
また謙遜かよ〜 って
なるかもしれないけれど
自分でも把握しきれていない闇は
まだまだ身体の奥深くにあって
それらがいざ燃焼しなくなったとき
どうなってしまうかの恐怖は常にあって 平均台の上にいるような瞬間と大地に寝転ぶかのような瞬間は隣り合わせで 自分の笑顔は悲しい朗読かもしれない

ミキさんが渋谷の公園で言ってたように 数年後には「結婚して西東京市あたりで犬飼ってる」かもしれないし また引きこもっているかもしれない 東京にも日本にもいないかも
しれないし
石になっている可能性も否めない
でも可能性っていい
ぎりぎりまで
何だってできる気もする
ぎりぎりまで
何もしなくていい自由がある

蛇口さん、ミキさんのように
全体で朗読しているような存在に
なれることは ひとつの理想です
持ち時間以外のおれ つまらん、、




もろもろ含めて

『朗魔2』

ありがとう。

また12年後、と言わず
12日後に開催してもいいくらい
すてきなイベントだったと
思っています



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